ミスペディアー神話や伝説、ロマン溢れる情報をあなたへー 「ラグナロク」または「神々の黄昏」と呼ばれる北欧神話のエピソードは、ファンタジー世界ではあまりにも有名です。しかし、単語だけが一人歩きしてしまい、その具体的な内容については知らない、という人が大部分なのはないでしょうか。ここでは、「ラグナロク」がどのような形で現代に伝えられたのかと、その具体的内容についてご説明します。Contentsラグナロクについては、『王の写本』と呼ばれる古エッダ(北欧神話について語られた歌謡集)に記載されています。正確にはこの中の『巫女の予言』という一節にラグナロクの記述があり、スノッリ・ストゥルルソン著の『新エッダ』にもこれが引用されています。元々は口承で伝えられた詩が先にあり、『巫女の予言』も『スノッリのエッダ』もそれを(多少の編集を加えながら)筆記していったものであろうと考えられています。内容は状況説明の前置きがなく、いきなり予言で始まります。また、北欧神話の他のエピソードも説明なしに多数引用されています。さらに固有名詞などが間接的な表現になる(トールの名を直接呼ばず、「オーディンの息子」などと呼ぶなど)ため、ただ文章を読むだけではその意味するところはほとんどわかりません。ただし、北欧神話の神々は、アース神族・ヴァン神族・ヨトゥンの3種類に分類されます。ヨトゥンは通常、日本語で「巨人」と訳されます。そのため、神々よりは格下の存在のように思われますが、じつは北欧神話では神と同格の存在です。性格がギリシア神話に登場する荒々しい神「ティターン」に近いため、「巨神」と訳した方が正確かも知れません。アース神族とヴァン神族はかつて争っていましたが、後に講和し同化しつつありました。しかしこれもギリシア神話における「ティターンとの戦い(ティタノマキア)」と構図は同じです。ただし神が敗れてしまうという点では、「ギガントとの戦い(ギガントマキア)」の方が近いと言えるでしょう。(ギガントとの戦いでは、オリンポスの神々は人間ヘラクレスの力を借りてようやく勝ちを得ていますので、事実上負け戦だったのです。)「神々が二派に分かれて最終決戦を行う」というパターンは、インド・ヨーロッパ語族の神話の中にいくつも見出されます。典型的なのがゾロアスター教に取り込まれたアフラ・マズダとアングラ・マイニュの戦いです。このエピソードは、聖書の黙示録にも影響を与えたと言われています。フレイは炎の巨人スルトに敗れ、トールは大蛇ヨルムンガンドを殺した後、九歩後ろに下がって倒れます。主神オーディンは魔狼フェンリルに飲み込まれてしまいます。主な神々でひとり残ったヘイムダルはロキと相打ちになり、最後にスルトが「光り輝く剣」を投げて、世界樹ユグドラシルを焼きつくしてしまいます。これでアース神族・ヴァン神族は全滅したわけではなく、オーディンの息子ヴィーザルは父が飲み込まれた直後にフェンリルを引き裂いて仇を討ち、トールの息子モージやマグニも生き残ります。また、ただしこれは、キリスト教の影響を受けて作り変えられた話であろうという説もあり、生存者のいない「全滅エンド」が本来の形だったと主張する学者もいます。バルドルの地位はラグナロク以外の北欧神話では概して低く、中には半神ではあるが人間であったとするものもあります。他の「父の仇を討った」神々も、仇討以外のエピソードに乏しく、仇討用に作られたキャラクターである疑いが濃厚です。北欧の神々を信仰していたヴァイキングたちが活動した時代は、「中世の温暖期」と呼ばれグリーンランドが文字通り「緑の島」だった時期だとされます。彼らはその温暖期が長くは続かず、また以前と同じような冬の時代がやってくると考え、また、ラグナロクが伝承から書物へ記録されるようになった時代は、キリスト教が普及し旧来のゲルマンの信仰が排斥され、消えていく時代でもありました。このようなことも、北欧神話のトリックスター!ロキとはどんな神?北欧神話で最強といわれる雷神トールとはどんな神なのか?徹底解説![…] いごっそう612参考に下記をどうぞ。参考fa-arrow-circle-right北欧神話の終末エピソード「ラグナロク」とは? – Mythpedia 参考fa-arrow-circle-rightラグナロク – Wikipedia 参考fa-arrow-circle-right【北 […]皆さんはじめまして!ゼウスです。Mythpedia管理人の一柱です。©Copyright2020 世界が始まった時からスルトは剣をもって、炎の領域ムスペルヘイムに座って剣を手にしていました。ラグナロクではスルトはこの炎の剣を振るって、世界を燃やし尽くすのです。 北欧神話における事象の名称。 ... 闘技場でラグナロクを賭けると幻の聖剣「ライトブリンガー」が現れる。 攻撃力自体は同じだが、能力補正はこちらの方が上。 ロックにはバリアントナイフ、エドガーには … アーサー王のもつ聖剣エクスカリバーやオーディンの武器グングニルなど、世界中の神話に特徴的な武器の数々が登場します。こうした武器は魔法の力によって持ち主を守ったり、必ず敵に命中するなど不思議な能力を宿していることもあります。ファンタジー作品やゲームの中に出てくる武器の元ネタになっていることも多く、有名なものもたくさんあります。みなさんも、名前の思い浮かぶものがいくつかあるのではないでしょうか。ここでは、神話の世界で活躍する有名な武器たちを紹介していきます。グングニル(グングニール)は、北欧神話の主神オーディンが使う槍で、古ノルド語で「揺れ動くもの」を意味します。グングニルの柄は、一般的には北欧で神聖とされるトネリコの木から作られていますが、世界樹ユグドラシルの枝から作られたともいわれます。穂先の部分にはルーン文字が描かれ、その攻撃は決して目標を外すことはなく、必ず敵を貫きます。そして、敵を突き刺したあとは自動でオーディンのもとに戻ってきます。グングニルは、この槍をもっている軍勢に必ず勝利をもたらすとされています。アーサー王の愛剣エクスカリバーは、伝説の武器の中でも最も有名といえる聖剣です。エクスカリバーには、エスカリボール、カリバーン、コールブランド、カリブルヌスなどいくつもの呼び名が存在します、どれも同じ剣を指しています。石に刺さった剣であるエクスカリバーは、イングランドの正統な王となる人物にしか抜けないとされ、アーサー王こそが全イングランドの正統な統治者であることを示す重要なアイテムです。アーサー王のもつエクスカリバーと呼ばれる剣は、実は2本存在します。1本目のエクスカリバーは、ロンドンで一番大きな教会にあったもので、ある日教会の中庭に現れた巨大な石に刺さった抜き身の剣です。石には金色の文字で、この剣を抜いた者は全イングランドの正統な王として生まれし者なりと書かれていました。多くの騎士や貴族がこの剣を抜こうとしますが、誰も抜くことができず、たまたま悪戯でこの剣を抜こうとした少年時代のアーサーだけがエクスカリバーを抜くことができたのです。実は、アーサーはかつてこの地の王だったウーゼル・ペンドラゴン王の息子で、魔術師マーリンによって育てられという生い立ちをもっていました。1本目のエクスカリバーには、たいまつ30本分のまばゆい輝きを放ち、敵の目をくらませるという能力が備わっています。しかし、この1本目のエクスカリバーは物語の途中で戦いによって折れてしまいます。2本目のエクスカリバーは、石に刺さっていたわけではなく、最初から鞘が備わっています。この鞘には持ち主に傷を負わせないという能力が備わっていますが、この剣を手にした者がイングランドの王になるという伝承はついていません。最初の剣を敵に折られてしまったアーサー王が、マーリンに相談したところ、近くの湖にある剣を使うように言われました。この剣は湖の乙女といわれる水の精によって鍛えられたもので、アーサー王の死後、この2本目のエクスカリバーは部下の手によって湖に還されました。勝利の剣とは、北欧神話に登場する武器で、太陽と夏と晴天を司る神フレイの使う剣です。女神フレイヤの双子の兄で、豊穣の神であるフレイは、優秀な剣士としても知られています。勝利の剣は、一見すると細身の造りで、剣身にはルーン文字の飾りが彫り込まれています。勝利の剣の最大の特徴が、持つ者が賢ければ、剣は自然とひとりでに動き、オートで敵と戦闘を行ってくれるということです。使い手がなにもせずとも勝手に勝利をもたらしてくれる剣で、もちろん剣としても優れた造りのものです。しかし、北欧神話に予言されている神々と巨人族の最終戦争であるラグナロクで、フレイはなぜかこの剣を使うことはありませんでした。フレイは牡鹿の角を武器に戦いますが、そのせいで黒の巨人スルトに敗れて殺されてしまうのです。そして、世界はスルトの炎の剣で焼き尽くされてしまいます。フレイがなぜ勝利の剣を使えなかったのかというと、召使に褒美としてあげてしまったからです。ラグナロクより前に、巨人族ギュミルの娘ゲルズに一目ぼれしたフレイは、ゲルズに対して求婚を行い、そのとき使者に行かせた召使のスキールニルに与えるのです。一説によると、求婚を拒むゲルズをスキールニルが勝利の剣を使って脅したとも言われますが、いずれにせよ、勝利の剣は肝心なときに持ち主に勝利をもたらすことができなかったのです。炎の剣は北欧神話に登場する黒の巨人スルトがもっているとされる剣です。スルトは「黒」または「黒い者」を意味し、北欧神話の最終戦争ラグナロクにおいては巨人族を率いてアース神族の王国アスガルドを襲撃し、その炎によって世界を焼き尽くしたとされます。スルトは普段は炎の国ムスペルヘイムの辺境の、この国で生まれた者以外は近づけない、あたり一面が燃え盛る場所に腰かけており、ここで世界が終焉を迎える日を待っています。炎の剣は、太陽よりも明るく煌めく剣で、その強大な威力により北欧神話で9つの世界を内包するとされる大樹である世界樹ユグドラシルを破壊しました。ラグナロクでは、北欧神話の神々と巨人族がそれぞれ1対1で対決することが決められており、スルトの対戦相手は豊穣の神フレイで、スルトは見事フレイを倒すことに成功します。とどめの一撃にスルトが投げた炎の剣が、ユグドラシルに直撃し、炎が天を覆い尽くすほどの大火事が起こり、使い手のスルトまでもを巻き込んで焼き尽くし、世界は終焉を迎えました。ラグナロクは世界に終わりをもたらしましたが、すべての神を滅ぼしたわけではなく、生き残った最高神オーディンや雷神トールの息子たちが新たな世界を創造していきました。ケラウノスはギリシア神話の主神にして全知全能の存在であるゼウスがもつ武器で、ゼウスの雷霆(らいてい)とも呼ばれます。ケラウノスは、鍛冶の技術をもった一つ目の巨人キュクロプスによって作られたもので、海神ポセイドンが使う三叉の槍(トリアイナ)もキュクロプスが作ったものです。ケラウノスは、羽の生えた杖や紡錘状の石などといった形をもつとされますが、その実態は雷そのものです。ゼウスのこの武器は最強といわれ、世界を一撃で溶解させ全宇宙を焼き尽くすことができるという途方もない力をもっています。不死身の能力をもった神をも倒してしまう力を秘めており、神々の争いを諫めるための道具としても使われます。ゼウスの使っている防具であるアイギスの肩当てならケラウノスの一撃を防ぐことができます。アイギスは盾や胸当てという説もあり、相手を石化させる能力ももっており、ゼウスの娘である知恵の女神アテナに貸し出されることもあります。ゲイ・ボルグは、ケルト神話(アイルランド神話)に登場する半神半人の有名な英雄クー・フーリンが使う槍です。クー・フーリンは太陽神ルーと人間の娘のあいだに生まれ、幼少期に鍛冶屋のクランの屋敷に招かれた際に、番犬に襲われて逆にこれを絞殺したというエピソードからクー・フーリン(クランの番犬)と呼ばれるようになりました。クー・フーリンは普段は美しい若者の姿をしていますが、戦意が高まり興奮が頂点に達すると「ねじれの発作」が起き、髪の毛は逆立ち、片方の目が頭にめり込み、もう1つの目が頬に突き出て、筋肉が巨大に膨れ上がって、頭からは英雄の光を発するという異様な姿になります。ゲイ・ボルグは、クー・フーリンが、武術の師匠である影の国という異界の女王スカータハから1年と1日の修行のあとに授けられたものです。ゲイは槍、ボルグは人名を意味し、「ボルグの槍」という意味になります。ゲイ・ボルグは銛のような形をしており、主に投擲武器として使用され、投げると穂先から30もの鏃が飛び出して30の棘となって敵に降り注ぎます。敵が複数いる場合もすべての敵に命中し、敵の体内に入って弾けると、血管や筋肉、内臓など体内をズタズタに引き裂いて殺します。神話の中でゲイ・ボルグの直撃を受けて生き残った者はおらず、ゲイ・ボルグは怪力無双のクー・フーリンにしか投げることのできない槍だともいわれます。ゲイ・ボルグには、正しい投擲の方法があり、その方法とは、なんと足を使って投げることです。足の指でゲイ・ボルグを掴み、投げるというよりも蹴るようにして飛ばすという方法で、元の持ち主であるスカータハ直伝のもので、ゲイ・ボルグとは実は槍の名前ではなくこの特殊な投擲方法のことをいっているという話もあります。トリアイナは、英語ではトライデントとも呼ばれ、ギリシア神話の海神ポセイドンが所持している三叉槍(さんさそう)または三叉戟(さんさげき)と呼ばれる三叉の槍です。ポセイドンはゼウス・エナリオス(海のゼウス)と呼ばれるほど強力な神で、トリアイナを最強の武器とし、これを使って大海と大陸を自由に支配することができます。トリアイナは、鍛冶技術に長けた単眼の巨人キュクロプスの手によって作られたものです。ポセイドンがトリアイナで3回大地を叩けば洪水が起き、ポセイドンが再びトリアイナを横に置くと、洪水がおさまります。ほかにも、アテネの支配権を巡って女神アテナと争い、どちらか良い贈り物をしたほうが所有者になると決められたときには、トリアイナで地面を叩き、塩水の泉を湧かせています。しかし、このときは残念ながらアテナの用意したオリーブの木のほうが良い贈り物と見なされ、アテネはアテナのものになりました。ミョルニルは、北欧神話に登場する雷神トールが使うハンマーのことで、別名トールハンマーとも呼ばれます。ドワーフの兄弟によって造り出され、トールに献上されました。ミョルニルの破壊力は北欧神話に登場する武器のなかでもナンバーワンといわれ、ミョルニルとは古ノルド語で「粉砕するもの」を意味します。思う存分振り下ろしても決して壊れることはなく、投げれば閃光をまき散らしながら飛んで的を外すことはなく、再び持ち主であるトールの手の中に戻ってくるという機能もついています。ミョルニルは、巨大ハンマーでハンマー部分に対しては小さな柄がついていて、柄の小ささはミョルニル唯一の欠点といえます。大きさを自由に変えることができ、ズボンの中に入れて持ち運べる大きさにすることも可能です。ミョルニルは絶大な威力をもっており、多くの巨人を打ち倒したため、巨人たちは音でミョルニルが振り上げられるのがわかるようになりました。唯一、世界を滅ぼす力をもった巨大蛇ヨルムンガンドだけはこの一撃を受けても死にませんでした。ミョルニルはしばしば真っ赤に焼けたハンマーとされ、触れるためにはトールのもっているヤールングレイプルという鉄製の手袋が必要です。北欧神話の主神オーディンも、その槍グングニルなどを含めた神々の6つの宝のうちで、ミョルニルが最も優れていると述べています。「ヤドリギ」を意味するミストルティンは、北欧神話に登場し、光の神バルドルを死に追いやったとされる武器です。自分が死ぬという予知夢をみたバルドルは、それを離した母である愛と結婚の女神フリッグからどのような万物もバルドルに対して傷をつけることができないという不死身の能力を与えられていました。しかし、ただ一つ、西に生えていたヤドリギの新芽だけはあまりに非力でその危険もないだろうと、その対象から外れていました。実は、ミストルティンがどのような武器であったかはわかっていません。剣、槍、矢、ただの枝など、その姿は文献によって様々です、しかし、そのすべてに共通しているのが、ミストルティンがこのヤドリギから作られたということです。ヤドリギだけがバルドルを傷つけられることを利きつけた悪戯好きの神ロキが、バルドルの弟で盲目の神ヘズを騙してミストルティンを投げつけさせ、バルドルを殺してしまいました。聖槍と呼ばれるロンギヌスの槍は、十字架に磔にされたイエス・キリストの死を確認するために、その脇腹に突き立てられたとされる槍です。この槍は、もともとは何の変哲もないどこにでもあるただの槍でしたが、キリストの血に触れたことから聖遺物として崇拝の対象となりました。中東のエルサレムでキリスト教の教えを広めていたイエスは、ユダヤ教徒からの圧力によりローマ帝国に捕えられて死刑になります。このとき、この槍を使ってイエスの体を突いたのがローマ帝国の盲目の衛兵ロンギヌスでした。彼は法律に従い、イエスの肋骨と肋骨の間に槍を突き立て、このとき罪人が死んでいるなら傷口から血は流れないとされていました。しかし、イエスの体からは血と水が流れ出て、その血が目に入ると、ロンギヌスの目に視力が戻ったのです。この奇跡を目の当たりにしたロンギヌスは、キリスト教に改宗し、やがて聖ロンギヌスと呼ばれるようになります。ローマ帝国にキリスト教を取り入れたコンスタンティヌス帝や初代神聖ローマ皇帝シャルルマーニュことカール大帝も聖槍をもっていたとされます。アンティオキア攻囲戦で苦戦していた十字軍の前に現れ、勝利をもたらしたアンティオキアの聖槍など、歴史上聖槍が人々の前に姿を見せたこともあり、アーサー王と円卓の騎士の前に現れたという伝説もあります。現在も、ウィーンのホーフブルク宮殿やアルメニアのエチミアジン大聖堂には本物の聖槍と呼ばれる宝物が保管されています。『西遊記』は16世紀の明の時代に生まれた中国四大奇書の1つで、三蔵法師が白馬の玉龍に乗って、孫悟空、猪八戒、沙悟浄を従えて天竺(インド)へ苦難を乗り越えて経文を取りに行くというストーリーです。この中で、孫悟空、猪八戒、沙悟浄は三神仙といわれ、日本では妖怪のように思われていますが、神通力をもった仙人であり神様の仲間です。如意金箍棒(にょいきんこぼう)は、西遊記の主人公である孫悟空が使う神珍鉄製の棒で、両端に金色の箍(金箍)がはめられ、自在に伸縮させることができます。孫悟空は、この棒を普段はマッチ棒ほどの大きさに縮小して耳の中に入れて持ち歩いており、使うときには1丈2尺(5m30㎝)ほどにしています。如意金箍棒は、限界まで伸ばすと、上は天国、下は地獄の最下層まで届くとされます。如意金箍棒は、もともと東海竜王敖廣(ごうこう)が竜宮の地下にある蔵で保有していたもので、海の深さをはかる重りとして使っていたものでした。如意金箍棒は6tもの重さがあり、そのような人間も妖怪ももつことができませんでした。しかし、孫悟空はこれを軽々と振り回すことができ、竜王からこれを奪って自分の武器としてしまいました。天蓬釘把(てんぽうていは)は西遊記に登場するブタの姿をした神仙猪八戒が使う武器で、9本の歯をもつ熊手のような農具の形の武器です。猪八戒は、もともと天界で天の川の管理をして水軍を指揮する神様で、天蓬元帥と呼ばれていました。酔った勢いで他人の妻に言い寄り、鎚で2000回打たれる刑を受けて天界を追われ、人間に生まれ変わって今度こそ真っ当に生きようとしますが、誤って雌豚の胎内に入ってしまい、ブタの姿になってしまいました。あまり知られていませんが、猪八戒も孫悟空のように雲に乗って飛ぶことができます。猪八戒の釘把は、道教の始祖とされる太上老君の作で、その重さは伽藍1つ分の経文の重さと同じで、振るうと火炎旋風を巻き起こすことができます。降妖宝杖(こんようほうじょう)は、沙悟浄が使う武器で、降魔の宝杖とも呼ばれます。沙悟浄はもともと天界で天帝に仕える捲簾大将(けんれんたいしょう)という役職についていましたが、仕事の失敗がもとで妖怪に落とされてしまいました。日本ではよく河童とされますが、沙悟浄は正確には水の妖怪ではありますが、河童ではありません。降妖宝杖も、西遊記の挿絵では、先端部分に半月状の金属がついた月牙矛という種類の武器として描かれていることが多いですが、原作では麺棒に似た外見をしています。降妖宝杖は、月宮殿にあった月桂の木を使って作られたもので、麺棒に似た外見をしており、芯の部分に金の筋が1本通されていて、絶対に折れることがなく、切断することもできません。アポロンの弓は、ギリシア神話の太陽神にして芸術の神アポロンが使う弓です。双子の女神アルテミスが使うアルテミスの弓と対になる存在です。アポロンは、ギリシアのオリュンポス山に住まう12柱の神々であるオリュンポス十二神の1人です。アポロンの弓は、銀の弓とされる場合と黄金の弓とされる場合と諸説あり、アポロンに太陽神という属性が加わることによって、それにあった黄金の弓をもつようになったという説があります。アポロンの弓は、男性を即死させる能力に加え、人間に疫病をもたらすという恐ろしい能力をもっています。トロイの木馬で有名なトロイア戦争での活躍が有名で、自分の信者がギリシア軍に誘拐されたことに怒り、罰を与えるためにギリシア軍に向かっていくつもの矢を放ち、兵士たちが次々と疫病に侵され倒れていきました。アポロンは、疫病の神であることから転じて、逆に病を払う医療の神としても信仰されていて、自分が広めた疫病を収束させることもできます。アルテミスの弓は、狩猟と貞操を司る女神であるアルテミスがもつ弓でありアポロンの弓とは対になる存在です。アルテミスもアポロンと同じくオリュンポス十二神の1柱で、アポロンが太陽神とされたのに対して、アルテミスは月の女神とされました。アルテミスの弓は、鍛冶の神ヘパイストスが純金で作り上げたもので、美しく黄金に輝く弓です。弓の名手であるアルテミスは、「そそぐように」敵に向けて矢を連射することができ、この矢を受けた女性は傷もなくたちどころに死んでしまいます。アルテミスは妊婦の守護神でもあり、この矢は産褥に苦しむ女性を苦痛から解放するためにも使われました。ルーンは、アイルランドのケルト神話に登場する戦士ケルトハル・マク・ウテヒルが使う槍のことです。ルーンは、戦士ドゥフタフなど他の人物が使用することもありますが、その場合もケルトハルのルーンといわれます。この槍はもともとケルト神話の神の一族であるダーナ神族(トゥアハ・デ・ダナーン)の持ち物でした。ダーナ神族の1人である太陽神の「長腕のルー」が戦いのあとに戦場に放置したものといわれます。ルーンには魔法の力がこもっていて決して狙いを外すことはなく、一度使えば1人の命を奪い、投げれば一投で9人を貫くことができます。しかし、ルーンにはその強力な能力の反面、常に血に飢えているという特徴があり、そのため、使わないときはどす黒い血の煮液または毒液に穂先をつけておかなければなりません。そうしないと、柄が燃焼して炎が吹き上がり、槍の持ち主はもちろんのこと、周囲までを焼き尽くしてしまうという危険極まりない欠点があるのです。北欧神話に登場する戦士シグルズの愛剣であるグラムは、古ノルド語で「怒り」を意味し、ドラゴン殺しの剣です。グラムは7スパン(約140㎝)の長さで、石や鉄も簡単に切り裂く切れ味をもっていて、その鋭さは川に立てておくと流れてきた毛糸を断ち切ると表現されるほどです。そして、刃からは炎が燃え上がっているように見える外見をしています。グラムはもともと最高神オーディンの持ち物で、オーディンが巨木バルンストックに突き刺しておいたものを、シグルズの父親シグムンドが引き抜いたものです。シグムンドはこの剣を使っていくつもの戦いに勝利し、王になりますが、あるとき戦場にオーディンが現れ、「死後の世界で私に仕えろ」と言って、オーディンによってグラムは折られてしまいます。死を覚悟したシグムンドはいずれ息子がこの折られた剣を打ち直して名剣を造るだろうと言い残してこの世を去りました。シグムンドの息子シグルズは、鍛冶屋のレギンによって育てられ、ある日、ドラゴンのもつ財宝が目当てのレギンに、世間を騒がせているドラゴンのファフニール退治にいくように言われます。しかし、レギンがドラゴン退治用に鍛えた剣はどれも弱すぎてシグルズを満足させることができませんでした。そこで、父の遺品である名剣グラムを溶かして打ち直し、これを手にファフニール退治に繰り出します。ファフニールは全身を硬いウロコに包まれていましたが、唯一腹部だけはウロコが薄くなっているという特徴がありました。そこで、シグルズはファフニールの通り道で溝に潜んで待ち伏せし、ファフニールの腹をグラムで突き刺して貫き倒しました。トリシューラは、ヒンドゥー教で創造と破壊の神であるシヴァ神が使う三叉槍です。シヴァ神を描いた絵画や像などではたいていこのトリシューラをもった姿をしていて、ネパール軍の国籍識別票にもこの槍が描かれています。トリシューラとは、ヒンドゥー教で3を意味するtriと槍を意味するsulaを合体させた言葉で、槍の3つの穂先はそれぞれシヴァ神のもつ3つの力(シャクティ)である愛・行動・知恵を現しています。シヴァ神が実際にトリシューラを武器として使用した例はそれほど多くありませんが、トリシューラは他の神に貸し出されることもあり、女神ドゥルガーが悪鬼の王マヒシャを倒すために使用したことがあります。ゲイ・ジャルグは、アイルランドのケルト神話に登場する戦士ディルムッド・オディナが使う赤槍です。ディルムッドは非常に美しい容姿をもっていて、どんな女性も虜にしてしまう魔法のホクロを妖精から与えられていました。ディルムッドは2本の槍、2本の剣を使い、それぞれゲイ・ジャルグ(赤槍)とゲイ・ボー(黄槍)、モラルタ(大なる激情)とベガルタ(小なる激情)という名前がついています。ゲイ・ジャルグは投げ槍で、敵に投げつけるための絹製の紐がついていて、持ち主にはどんな魔法も効かなくなるという特殊な力が宿っており、この槍で傷つけられるとその傷が治らなくなるという話もあります。こうした能力はもう一方のゲイ・ボーにはないといわれ、そのためゲイ・ボーのほうが能力的に劣っているとされます。ディルムッドは戦いのときには剣1本と槍1本をもっていくことにしていましたが、ある日、狩りにいくときになぜか性能の低いゲイ・ボーのほうをもって出かけました。狩りの最中、ディルムッドの前に魔法の守りを纏ったイノシシが現れ、ディルムッドはゲイ・ボーを投げて戦いましたが、イノシシには通じずに負傷してしまい、ディルムッドはこの時の傷がもとで死亡したのでした。七星剣(しちせいけん)は、中国の道教思想に基づいて北斗七星の衣装が施された刀剣で、中国の神話や伝説にたびたび登場します。七星剣には、星の加護により破邪や鎮護の力が宿ると信じられ、儀式などに使われていました。『三国志演義』では、曹操が皇帝を傀儡化して権力をほしいままにしていた菫卓(とうたく)を暗殺する際に使っており、『西遊記』では、兄弟魔王の金閣・銀閣が使う武器として登場します。七星剣は日本でも作られており、大阪の四天王寺や奈良の法隆寺、正倉院などに歴史的価値をもつものが所蔵されています。かつて、ヨーロッパから中東、北アフリカにおよぶ大帝国を築いたローマ帝国。その建国者であり初代の王とされるのが、狼によって育てられたロムルスとレムスの双子です。この2人は伝説の存在であり、実際に存在したかどうかは定かではありません。ロムルスの槍は、ローマを建国するに当たってロムルスが使ったものです。自分たちが住むのにふさわしい場所を探してイタリア半島をさまよっていたロムルスは、パラティウムの丘を発見し、この丘めがけて槍を投げ、突き刺さった場所をローマと名付けました。地面に突き刺さったこの槍は、やがて大樹へと成長し、ローマで最も神聖な場所とされ大切にされました。天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)は、天皇家が所有する三種の神器の1つであり、愛知県名古屋市の熱田神宮に御神体と祀られている神剣です。天叢雲剣は、別名「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」とも呼ばれ、こちらの呼び名のほうが有名かもしれません。天叢雲剣は、スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治したときに、大蛇の体内から出てきた剣です。ヤマトタケルノミコトがこの剣をもって東征に行った際、敵の放った炎に囲まれたときに、この剣で燃えた草を薙いで難を逃れたことから草薙剣と呼ばれるようになりました。現在の天叢雲剣は実は2代目で、平家が壇ノ浦で滅亡したときに安徳天皇とともに海に沈んでおり、捜索しても見つからなかったため、伊勢神宮から献上された剣を新たな天叢雲剣としました。以上、神話に登場する武器たちを紹介してきました。フィクションの中で、見たり聞いたりしたことのあるものもあれば、初めて知るものもあったのではないでしょうか。世界中には神話や伝説の類が無数に存在しており、ここで紹介しきれなった武器もまだたくさん存在します。ファンタジー作品をみたり、ゲームをプレイするときにも、こうした武器の由来や伝説を知っていれば、より楽しめるのではないでしょうか。 46都道府県中、最大の敷地面積を誇る北海道。人口密度も東京都と比べると100分の1近く、それだけに森林や工業地帯など居住区以外の土地面積も全国最大です。 そのように広い土地があるだけに場所によっては土 ... 私たちの普段の生活の中で、「爆発」という現象に遭遇する機会はほぼないといっていいのではないでしょうか。 爆発とは、熱・光・炎を伴う破壊現象のことをいい、化学反応や可燃物、核反応など原因はさまざまです。 ... 引用:https://www.medicalnewstoday.com/ 私たち人間の多くは、往々にして一生の間に病を患うことを経験します。 発熱や激しい咳を引き起こす風邪、幾千もの白銀の針で刺される ... 幼い頃のトラウマなどによって、人には無数の恐怖症が存在しています。 高所恐怖症や閉所恐怖症、暗所恐怖症などは一般的な知名度も高いですが世の中には知名度が低く、意外で珍しい恐怖症もあるのです。 今回はそ ... 地球温暖化による海面上昇や異常気象などが多発する昨今では、都市の水没が深刻な環境問題として取り上げられることがあります。 如何に高度に発展した文明でも、水中で生きることができない以上水没してしまえばお ... 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『ラグナロク』(ragnarok)は、角川スニーカー文庫から刊行された安井健太郎による日本のライトノベル。イラストはtasa。. しかし、北欧神話に予言されている神々と巨人族の最終戦争であるラグナロクで、フレイはなぜかこの剣を使うことはありませんでした。 フレイは牡鹿の角を武器に戦いますが、そのせいで黒の巨人スルトに敗れて殺されてしまうのです。 世界中には多くの伝説や、神話がありますよね。どれも神秘的な雰囲気を放っていて、心惹かれる方も多いのではないでしょうか。また最近ではゲームにも伝説の武器が登場しますよね。今回は、そんな神話や伝説に登場する、武器や防具をご紹介します! 激しい戦いが続くうち、巨人スルトの放った炎の剣は神々や巨人をはじめ、世界中のあらゆるものを燃やしつくします。これが北欧神話における終末、“ラグナロク”です。 再び無となった世界でしたが、やがて海に沈んだ大地が浮かび上がります。 北欧神話がモチーフの作品、またそれ以外の作品にも、しばしばこの名前が引用されている。 1. 大久保篤の漫画『ソウルイーター』に登場する魔剣職人クロナのパートナーである魔武器。 5. 北欧神話の原典資料においては、世界樹の頂に座している雄鶏ヴィゾーヴニルを殺すことができる剣。 正確には剣とさえ明言されておらず、「傷つける魔法の杖」とも言われている。
神話で複数の武器に同じ名前が冠されてる事は割と良くある事であり、ケルト 神話の剣はだいたいカラドボルグ(意味は硬い稲妻)であったりする。 有名なのは火の神・カグツチの首を刎ねたイザナギの剣(→別名、伊都之尾羽張(いつのおはばり))。 FF(ファイナルファンタジー)シリーズ …
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