ヤクルト 日本一 2001

ヤクルト黄金時代とは、1990年代の東京ヤクルトスワローズの強さを象徴する呼称である。 それまでのヤクルト・・・ 広岡達朗監督の下1978年に初のリーグ 優勝と日本一を達成するも、翌1979年は最下位に低迷。 シーズン途中に人事案を巡って、フロントと広岡 監督が対立。 2001年の日本シリーズ（2001ねんのにっぽんシリーズ、2001ねんのにほんシリーズ）は、2001年 10月20日から10月25日まで行われたセ・リーグ優勝チームのヤクルトスワローズと、パ・リーグ優勝チームの大阪近鉄バファローズによる第52回プロ野球 日本選手権シリーズである。 ヤクルトスワローズが、見事に4年振り「日本一」の座に就いた。 なお、今の所、これがヤクルトの最後の「日本一」となっている。 ＜2001年…「9.11」とイチロー（シアトル・マリナーズ）のメジャー1年 … このシーズンのヤクルトスワローズは、開幕前は前年オフに※このシーズンは勝利数優先で順位を決定。 2000(平成12)年に、まさに、サザンの「ゴールデンイヤー」となったが、一方で、ギターの大森隆志が、サザンが年末に「日本レコード大賞」を受賞した時には姿を現さず、様々な憶測を呼んでいた。  そして、「２１世紀」の幕開けとなった2001(平成13)年は、サザンのバンドとしての活動は「お休み」となり、この年（2001年）、桑田佳祐のそんな桑田佳祐の充実のソロ活動と、サザンの大きな「転機」の１年となった2001(平成13)年について、描いてみる事としたい。    2000(平成12)年12月31日、サザンオールスターズは『TSUNAMI』で「日本レコード大賞」を受賞し、栄光の頂点に立った。この時、レコ大の司会を務めていた、桑田の出身校・鎌倉学園高校の先輩・堺正章にも祝福を受け、桑田佳祐は「これで、美空ひばりさんの背中が見えて来た」という、喜びのコメントを残しているが、この時、サザンのメンバーの中に、ギターの大森隆志の姿は無く、「代理」で、サザンの青山学院の後輩・斎藤誠がサポートメンバーとなっていた。  その後、サザンは横浜アリーナで、年越しライブ「ゴン太君のつどい」を開催したが、ここにも大森は居らず、やはり、斎藤誠がギターのサポートメンバーとなっていた。「大森は、どうしたんだろう？？」サザンのファンは心配したが、この８ヶ月後、その答えが明らかになるのである。   2001(平成13)年、遂に「２１世紀」の幕が開いた。前年（2000年）は、サザンは大ヒットを連発し、まさにサザンの「ゴールデンイヤー」であったが、2001(平成13)年は、サザンはバンドとしての活動を「休止」し、桑田佳祐が「第３期ソロ活動」を行なう事となった。そして、この年（2001年）、桑田はソロとしても、大ヒットを連発する事となるのである。   2000(平成12)年10月～2001(平成13)年3月にかけて、フジテレビで桑田佳祐のレギュラー番組番組では、『MUSIC TIGER』は、短いながらも、カッコいい曲である。「桑田佳祐の音楽寅さん」は、桑田佳祐が、音楽好きの旅人「音楽寅さん」に扮し、毎回、音楽をメインに据えたバラエティー番組である。この番組には、必ず桑田が歌う場面が有ったが、どの回も本当に面白かった。    その「桑田佳祐の音楽寅さん」で、印象的だった「名場面」を、いくつかご紹介しておく事としたい。まず、2000(平成12)年11月3日・10日に放送されたのが、大阪城ホールで行われた、「PRIDE」の小川直也VS佐竹雅昭の戦いの前に、桑田佳祐が、「茅ヶ崎ライブ」のゲストで来てくれた、小川直也へのお礼のために、楽曲（『PRIDEの唄』）を捧げるという企画である。桑田はリングに上がる前から緊張していたが、観客もノリノリで桑田を迎え、ステージは大盛況であった。なお、この時以降、ユースケ・サンタマリアは桑田の事を、番組内で「桑っちょ」と呼ぶようになった。    2001(平成13)年1月19日・26日に放送されたのが、ご覧の通り、桑田は憧れの沢口靖子とのデートに、終始デレデレであった。   桑田は、沢口靖子に、自らが得意のボーリングを「密着指導」したり、要所要所では、ギターで何曲か歌を披露したりしていたが、デートの終盤、鎌倉の夜の海で、沢口靖子ただ１人のために、『真夏の果実』を披露していたが、この時、沢口靖子は、感激の面持ちで聴き入っていた。     しかし、『真夏の果実』を歌い終わると、沢口靖子の携帯電話が鳴った。その「着メロ」は、何と、サザンの事務所（アミューズ）の後輩・福山雅治の『桜坂』であった。桑田は、「福山、好きなんだ…」と呆然としてしまい、沢口靖子は「あ、もう番組収録終わったので、今から行きますねー」などと言って、そそくさと、その場から去るという「オチ」が付けられていた。桑田は、ガックリと落ち込み、デートに同行していたユースケ・サンタマリアに慰められるのであった。…という内容であったが、本当は沢口靖子は桑田の歌を聴いている時は、感激で目を潤ませており、上記の「オチ」はバラエティー番組らしい「演出」であろう。     そして、2001(平成13)年3月16日・23日に「桑田佳祐の音楽寅さん」の最後を飾る企画として放送されたのが、桑田佳祐と、ミスチル（Mr.Children）の桜井和寿による「カラオケ対決」であったが、この勝負は桜井が２勝１敗で「勝利」した。という事で、「桑田佳祐の音楽寅さん」は幕を閉じたが、最初から、半年間の「期間限定」として放送された番組ではあったものの、非常に大好評だったため、この後、「音楽寅さん」は何度か「復活」を果たしている。    2001(平成13)年7月4日、桑田佳祐は1994(平成6)年の『祭りのあと』以来（※1995(平成7)年には桑田佳祐&Mr.Children名義で『奇跡の地球』をリリースしている）、７年振り６枚目のソロ・シングル『波乗りジョニー』は、CDと同時にアナログ盤もリリースされ、ご覧の通り、CD盤とアナログ盤では、ジャケットが異なっている。  『波乗りジョニー』は、真夏の海と恋をテーマとした、切なくも大変爽やかな楽曲であり、桑田のソロというよりも、サザンとしてリリースしても良いような曲だと私は思ったが、とても素晴らしい曲だと私は思った。「『「出逢い』『別れ』の度に 二度と恋に落ちないと 誓う孤独の太陽が 涙でにじむ」「いつか君をさらって 彼氏になって 口づけ合って 愛まかせ 終わりなき夏の誘惑に 人は彷徨う 恋は陽炎 嗚呼…蘇る」といった、印象的な歌詞は、まさに「桑田節」の真骨頂であるが、この切ない歌詞と、爽やかな楽曲の組み合わせが素晴らしいのである。なお、『波乗りジョニー』というタイトルは、桑田佳祐が青山学院の学生だった頃に、電車から湘南の海を見た時に思い付いたものだったという。それから数十年後に、『波乗りジョニー』という楽曲が誕生したのであった。     『波乗りジョニー』のPVでは、サラリーマン（？）に扮した桑田が、突如、思い立って海に行き、サーフボードを抱えて海に入り、サーフィンをするというような場面も有るが、夏らしい、爽やかなPVである。  桑田佳祐は、ラジオの公開生放送に出演したり、精力的にプロモーションを行なったが、その甲斐あってか、『波乗りジョニー』は、オリコン初登場１位、ミリオンセラー（111万枚）の大ヒットとなった。桑田にとって、シングルとしては初のミリオン・ヒットである。   なお、『波乗りジョニー』は、「コカ・コーラ」とのタイアップを行ない、桑田が「コカ・コーラ」のCMにも出演したりしたが、翌年（2002年）、桑田佳祐は「コカ・コーラ」とのタイアップで、更に物凄い曲を生み出す事となる。   桑田佳祐は、『波乗りジョニー』の大ヒットで、ソロとしてもミリオンを達成し、改めて、世間にその凄さを見せ付けたが、この頃、桑田はTHE YELLOW MONKEYの吉井和哉と「対談」し、バンド活動とソロ活動の違いなどについて、忌憚なく語り合っていた。このように、桑田は飛ぶ鳥を落とす勢いだったが、この直後、サザンオールスターズに「衝撃」が走った。    2001(平成13)年8月7日、サザンオールスターズのギタリスト・サザンを「脱退」する事を発表し、サザンファンに「衝撃」が走った。サザンは、1978(昭和53)年のデビュー以来、２３年間、一度もメンバーチェンジが無い「不動の６人体制」が続いていたが、遂に、その「不動の６人体制」に終止符が打たれたのである。この時、大森にも色々と思う所は有ったのだろうと思われるが、ファンは皆、大変残念がり、桑田も、ラジオで「俺が、大森にプレッシャーをかけた所は有ったかもしれない」という趣旨の事を語っている。関口は「サザンは辞めても、ター坊（大森）とは友達である事には変わりはない」というコメントを残し、他のメンバーも、同様の事を言っていたが、この数年後、大森はとんでもない事件を起こしてしまうのである。なお、サザンのギターは、この後、斎藤誠がずっとサポートを務めているが、斎藤誠は決してサザンの正式メンバーには入らなかった。それは、彼なりの「ケジメ」であろう。   大森隆志のサザン脱退という「激震」は有ったが、桑田佳祐のソロ・シングル『波乗りジョニー』は、大ヒット街道を邁進していた。そして、『波乗りジョニー』の大ヒットの余韻も冷めやらぬ頃、2001(平成13)年10月24日に、桑田佳祐の、この年（2001年）２枚目、通算７枚目のソロ・シングル   『波乗りジョニー』が、夏の恋をテーマにした曲だったのに対し、『白い恋人達』は、桑田佳祐がピアノの弾き語りで歌う、珠玉のクリスマス・ソングである。「夜に向かって雪が降り積もると 悲しみがそっと胸にこみ上げる…」という歌詞から始まる切ないバラードを、桑田が切々と歌い上げ、本当にグッと来る曲である。同じ年（2001年）に、『波乗りジョニー』、『白い恋人達』という、全くタイプが異なる楽曲をリリースする桑田は本当に凄いと、私は思った。    桑田佳祐は、『白い恋人達』のプロモーションのため、テレビの歌番組にも積極的に出演し、毎回、この珠玉の名曲を歌い上げたが、桑田の王道バラードが多くの人の胸を打ち、それが大ヒットに繋がった。『白い恋人達』は、オリコン初登場１位、最終的には約123万枚という大ヒットを記録したが、これは桑田佳祐のソロとしては史上最高売り上げである。   なお、『白い恋人達』のPVには、内村光良、ユースケ・サンタマリアら、「桑田派」の芸能人も出演し、華を添えているが、今思えば、何とも豪華な「共演」である。ユースケ・サンタマリアは、前述の「桑田佳祐の音楽寅さん」での活躍もあり、ますます売れっ子になって行った。   結局、2001(平成13)年の桑田佳祐は、『波乗りジョニー』『白い恋人達』という、２枚のシングルをリリースし、２枚ともミリオンセラーを達成するという「偉業」を成し遂げたが、この年（2001年）、１人のアーティストで、年間２枚のミリオンを達成したのは、桑田佳祐ただ１人であった。これは、野球に例えれば、２回打席に立って、２回ともホームランを打つようなものであろう。「やっぱり、桑田佳祐は凄い！！」2001(平成13)年は、ソロ・アーティストとしての桑田佳祐の人気と実力を存分に見せ付けた１年となった。   さて、当時、人気絶頂で、桑田佳祐をも魅了していた（？）モーニング娘。は、この年（2001年）も引き続き絶好調であった。まず、2001(平成13)年1月17日、矢口真里、加護亜依、辻希美から成る新ユニット「ミニモニ。」が、『ミニモニ。じゃんけんぴょん』でCDデビューを果たすと、この曲が大ヒットした。「ミニモニ。」は、当時の子供達に大ウケし、一躍、「ミニモニ。」は子供達のアイドルになった。   すると、モー娘。内の既存ユニット「タンポポ」（飯田圭織、矢口真里、石川梨華、加護亜依）は『恋をしちゃいました！』（2001年2月21日）、「プッチモニ」（後藤真希、保田圭、吉澤ひとみ）は『BABY!恋にKNOCK OUT!』（2001年2月28日）といった楽曲をリリースし、これまた大ヒットした。とにかく、当時のモーニング娘。は、出す曲出す曲が全て大ヒットしており、プロデューサーのつんく♂も、笑いが止まらなかったのではないだろうか。    2001(平成13)年3月、モーニング娘。の「最年長」（当時２７歳）で、リーダーの中澤裕子が突如、モーニング娘。「卒業」を発表したが、その記者会見が、全国のニュース番組のトップニュースとして扱われるほど、当時のモー娘。人気は凄かった。なお、モー娘。は中澤裕子が抜け、１０人⇒９人体制となった。   2001(平成13)年7月25日、前述の中澤裕子「卒業」の後、モーニング娘。は９人体制で『ザ・ピース！』という楽曲をリリースしたが、モー娘。が売れっ子街道を驀進していたのは、ここぐらいまでであった。この後、モー娘。の新メンバーオーディションにより、４人（高橋愛、小川麻琴、新垣里沙、紺野あさ美）が加入したが、その後ぐらいから、人気は下降線を辿った。  2001(平成13)年10月31日、桑田佳祐の『白い恋人達』　のリリース直後、モーニング娘。は９人⇒１３人体制で新曲『Mr.Moonlight～愛のビッグバンド～』をリリースしたが、この時期、石橋貴明、中居正広がMCを務める「うたばん」に桑田佳祐が出演した際、石橋貴明が「二十歳になったら後藤真希とデートしたい」と発言したのに対し、桑田は「俺は二十歳になる前に後藤真希（とデートしたい）」と発言した。桑田は、どうやらゴマキ（後藤真希）がタイプだったようである。   2001(平成13)年といえば、桑田佳祐と、モー娘。系の人達とは、何かと縁が有ったようで、2001(平成13)年5月16日、ソニンとユウキ（後藤真希の弟）の２人組ユニットで、つんく♂プロデュースのEE JUMPがリリースした『おっととっと夏だぜ！』の中で、「やっぱ夏には サザンが似合う」という歌詞が有った。すると、桑田佳祐は『波乗りジョニー』のCMで、通行人（？）に扮し、「夏といえば、どんな曲ですか？」と聞かれ「おっととっと夏だぜ！」と発言し、EE JUMPに感謝の意を示した（？）。  すると、EE JUMPがその後にリリースした『イキナリズム！』（2001年8月29日）の中で、前述の桑田の発言に対し「桑田さん、どうも有り難う！！」という、感謝の歌詞が有った。これは一種の「アンサーソング」であったが、この後、ユウキが仕事をドタキャンして逃亡するという事件を起こし、EE JUMPは「崩壊」した。桑田がタイプだと言った後藤真希の弟・ユウキは、とんでもない問題児として、この後、大事件を起こす事となる。     2001(平成13)年にヒットした楽曲は、ご覧の通りであるが、年間シングル売り上げ１位は、宇多田ヒカル『Can Keep A Secret?』であり、浜崎あゆみも、『M』、『evolution』など、大ヒットを連発し、一時代を築いた。「一発屋」と言われた三木道三の『Lifetime Respect』も、この年（2001年）を代表する大ヒット曲である。  モーニング娘。を輩出した、テレビ東京「ASAYAN」のオーディション出身の２人組ユニット、「CHEMISTRY（ケミストリー）」（堂珍嘉邦、川畑要）は、デビュー曲『PIECES OF A DREAM』が大ヒットし、デビュー曲にして大ブレイクを果たした。この曲も大変印象深く、覚えている方も多いであろう。    2001(平成13)年、浜崎あゆみが、『Dearest』で「日本レコード大賞」を受賞した。この年（2001年）は、桑田佳祐が年間２枚もミリオンを達成していたので、もしかしたら桑田が前年にサザンに続き、ソロでもレコ大を獲るかもしれないと私は思っていたが、栄冠は浜崎あゆみの頭上に輝いた。以後、「平成の歌姫」として、「あゆ」は更に快進撃を続けて行く事となる。    2001(平成13)年のプロ野球は、パ・リーグでは、２年連続最下位に低迷していた、梨田正孝監督率いる大阪近鉄バファローズが、北川博敏の、あまりにも劇的な「代打逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームラン」に象徴されるような、ドラマチックな野球を１年間貫き、まさかのリーグ優勝を飾った。   一方、セ・リーグは、就任３年目の若松勉監督が率いるヤクルトスワローズが、終盤まで続いた長嶋巨人との激闘を辛くも制し、４年振りのリーグ優勝を飾った。優勝監督インタビューでの、若松監督の「ファンの皆様、あのう…。おめでとうございます！」というコメントは、一躍、流行語となった。    ヤクルトと近鉄が対決した日本シリーズは、ヤクルトが４勝１敗と近鉄を圧倒し、ヤクルトスワローズが、見事に４年振り「日本一」の座に就いた。なお、今の所、これがヤクルトの最後の「日本一」となっている。   2001年といえば、2001年9月11日、アメリカで起こった、衝撃的な「同時多発テロ事件」、所謂欧米社会とイスラム社会との根深い「対立」は、今もなお続いている。  「衝撃」といえば、この年（2001年）、オリックスからポスティング（入札）制度を使って、メジャーリーグのシアトル・マリナーズに入団したメジャー１年目（2001年）から、打率.350 242安打 8本塁打 69打点 56盗塁という見事な成績を残し、首位打者、最多安打、盗塁王、新人王、MVPなどを活躍し、イチローは全米のファンに物凄いインパクトを残した。というわけで、イチローのメジャーリーグでの大活躍は

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