柔道 競技人口 減少

年に1回開催される世界柔道選手権が、9年ぶりに東京で開催されています。8月25日から始まり、明後日9月1日で閉幕となります。日本発祥のスポーツで、世界と対戦しても負け知らずだった柔道ですが、近年世界各国で競技者人口が増えているため、苦戦する試合も数多くなりました。 講義は、2003から2016年までの柔道の登録人口のグラフを示され、「何が読み取れますか?」という問いかけからはじまった。 小学生:4万8000人から3万5000人へ(27%減少) 中学生:5万1000人から3万4000人へ(33%減少) 続いて「柔道、剣道、空手などの武道」の参加人口及び年間平均活動回数の推移を確認してみます。直近5年の推移をみると、参加人口は概ね横ばいで推移していますが、年間平均活動回数は緩やかな減少傾向にあることがわかります。

今年3月から始まった新型コロナウイルス感染拡大防止のためのロックダウン(自宅待機)が終了したスペインでは、7月上旬から海外からの観光客を受け入れ始めました。それでも、スペイン政府はこの夏の外国人観光客数は昨年の半分になるだ...訪日外国人観光客のインバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!選手からは慣れない色の組み合わせに戸惑いの声もあがっていますが、全柔連は「観客やテレビの視聴者にとってより見やすい色を検討した」と説明しています。実際、ブラジルのリオデジャネイロで開催された世界柔道選手権大会では、金メダル1個を含む9個のメダルを獲得した成績があります。日本発祥スポーツの柔道は、ただのスポーツ競技としてではなく、柔道を通して礼儀や相手を尊敬する精神が学べる教育の一環として根付いているため、ここまで世界中に広がり、人気競技になっているのでしょう。柔道は、オリンピック競技になっている数少ない日本発祥のスポーツです。1964年の日本で初開催された東京オリンピックで、初めて正式競技に採用されました。オリンピックにおける柔道の階級は、男子と女子それぞれ計7階級に分けられていて、トーナメント方式で戦います。調査から3年以上が経過していますが、こちらの数字に基づき、各地での柔道風景をご紹介します。8月25日〜9月1日の8日間に渡って、日本武道館において「2019世界柔道(2019世界柔道選手権東京大会)」が開催されました。第3日の27日までが前半戦で、3つの階級で男子が金2、銅2、女子が金1、銀2、銅1となり、出場した9選手のうち8人が表彰台に上がっています。緊急企画『ポストコロナのインバウンド戦略』では、コロナ禍において、業界の「中の人」に聞くサバイバル術として最前線に立つ方々に特別寄稿いただきます。今回は、データ分析と事業開発の知見から、インバウンド戦略に有効なインサイトを...7月14日、観光庁は「観光ビジョン実現プログラム2020」を発表しました。このプログラムは、昨年8月から6月にかけて計6回開催された「観光戦略実行推進会議」を参考に、政府の今後1年を目途とした行動計画を示したものです。観光...フランスでは、柔道が普及し始めてすでに100年ほど経過していますが、フランスの柔道愛好家らの間では、競技の面白さはもちろん、ブラジル同様に柔道の精神・教育的な価値への共感も、人気を後押ししています。年に1回開催される世界柔道選手権が、9年ぶりに東京で開催されています。8月25日から始まり、明後日9月1日で閉幕となります。1964年大会当時、日本勢は全4階級で3個のメダルを獲得するという柔道発祥の地としてのプライドを見せています。その後もその力を世界に示し続けてきただけに、国内開催2回目となる来年の東京オリンピックに期待と注目が集まりそうです。7月21日、日本百貨店協会・インバウンド推進委員会は、2020年6月免税売上高・来店動向の速報を発表しました。新型コロナウイルスの影響で入国拒否の継続・対象の拡大が続き、6月の訪日外客数はわずか2,600人となりました。そ...特に親の中には、子供たちに身体の鍛錬だけではなく、礼儀や規律、道徳的な教育を柔道から学んでほしいと習わせる人もいるようです。また、勝ち負けにこだわらずに、柔道自体を楽しませる指導が行われているため、柔道好きが増え、応援側に回っても柔道に興味を持ち続ける人も多いそうです。最終日の9月1日には東京オリンピックの新種目となる男女団体混合戦の試合が予定されており、こちらにも注目が集まります。世界では、単なるスポーではなく、礼儀や規律、相手を尊敬する精神など道徳的、教育観点から人気が広まり、柔道精神が取り入れられています。来年の東京オリンピックでも海外から注目を集めることになるでしょう。ブラジル国内では、数多くの学校などで教育の一環として柔道を取り入れていて、大きめの街には柔道教室もあります。ただし、ブラジルでは貧富の差が激しいため、柔道教室に行けない子供たちも少なくありません。地方政府が補助金を出して柔道の学び場を無料で提供する場合もあるといいます。競技人口でも黒帯所有者も多く、実際にオリンピックなどの世界大会でもメダル獲得する選手も多い国です。訪日外国人観光客のインバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを毎日配信!第4日の男子81キロ級でも、18年世界選手権銀メダルの藤原崇太郎選手は初戦の2回戦で世界ランク32位のウズベキスタン選手に敗れています。日本発祥のスポーツで、世界と対戦しても負け知らずだった柔道ですが、近年世界各国で競技者人口が増えているため、苦戦する試合も数多くなりました。かつては日本の国技と言われていた柔道ですが、現在柔道人口が一番多い国は、日本ではありません。 それではこれからどうしたらいいのだろうか。講義では、高齢者でも続ける人が多いという剣道との比較を通じて解決の糸口が提示された。「柔道の理」を失うと、技の「巧拙」をはかる物差しを失い、どうなったらいい技なのかがわからないようになってしまう。そうすると、技に注意が向かなくなり、勝敗しか判断基準がないことから、勝てないとおもしろみが湧かないとなって、高齢者はやれないとなってしまう。「柔道の理」を取り戻し、技の巧拙を楽しめるようにすることが必要ではないか。2019年2月10日、judo3.0オンライン講座「なぜ柔道は年を取るとできなくなるのか~競技柔道が見失ったもの~」にて、兵庫教育大学准教授の有山篤利氏が講義されました。以下、講義に参加したjudo3.0事務局(酒井)によるレポートです。この点、講義を拝聴して思ったことは、「競技柔道」とは別のジャンルとして、「技の巧拙を楽しむ柔道」というものが確立され、指導者が「今日は競技柔道スタイルで乱取りをやります」とか、高齢者が若者に「今回は、技の巧拙を楽しむ柔道スタイルでお願いします」というように選べるようになったらいいのに、ということだった。NPO法人judo3.0もまた、「柔道のある生活」を生み出す「場としての柔道」として機能している。「judo3.0は何をしている団体なのか、よく分からない」と言われることがあるというが、それはそのとおりである。例えば、スマートホンで何をするか、はスマートホンを使う人が自由に決めており、スマートホンそのものが何なのか、分かりにくいのと同じ。judo3.0という場で何をするかはそれぞれのメンバーが自由に決めることであり、そのような場としてjudo3.0が発展していくことを期待したい。「人間教育」や「人格形成」であることはスポーツ教育も柔道教育も同じである。克己の力、尊敬、思いやり、礼儀正しさなどはどの競技でも学ぶべきものである。異なる点は、柔道は「練習によって心身の力を有効にする方法を覚え、それを人事万般に「応用」する仕方を覚える」点がある。昔の仕事人の理想は、「24時間、闘えますか」(栄養ドリンクのCM)のように「マイホームやマイカーを得て、残業、休日出勤、家庭を顧みずに仕事に邁進していく」であった。しかし、この理想は「ブラック」といわれるようになり、このような「ブラック」な企業には社員もお客さんも集まらなくなるようになった。よく言われるのは、剣道は組み合わないから、若者の得意なパワーやスピードの影響が相対的に低いから、というものであるが、本当にそうであろうか。講師は、剣道家と柔道家へインタビューをした結果、以下のことが分かったそうである。すなわち、柔道の稽古を通じて、力同士の直接のぶつかり合いを避けて、効率的に勝つことができる課題解決方法(柔の理)を学び、それを日常生活に「応用」して、融和協調的な世界を実現できるようになること。「地域の柔道連盟や少年団に長い間関わっていますが、小中学生は何とか人数を増やすことができても、そして、高校でそれなりに継続してくれていても、社会人になると継続しないケースが大半でした。また、社会人になって継続していても、修行者よりも指導者・役員のほうが多いという現状でした。まず、この13年間の間で、小学生、中学生、高校生が大きく減少していることが分かる。ここから生じる問いは「なぜ柔道は人気がなくなったのだろうか?」である。このような社会の構造的な変化をまとめると、「成果」がすべてである、という社会から、「成果」につながる「プロセス」において、「楽しい、かっこいい、充実感がある、やりがいがある」などが求められる社会へ変わったといえる。いったんここまでをまとめると、「なぜ柔道は人気がなくなったのか」という問いについて、「社会の構造的な変化にうまく対応したものは人気が出たが、柔道はこの変化に対応できなかった。だから人気がなくなっていった」という解が示された。あくまで仮説です、と講師はお話されていたが、とても説得力を感じた。電話をするための機器(ガラケー)の人気がなくなり、スマートフォンが普及したが、これは、電話だけでなく、メール、ネット、動画、ゲームなど、スマートフォンをもつ人がそれぞれの楽しみ方ができる機器になったことにある。電話しかできない、ではなく、使う人が自分の好きな機能を選んで使えるようになったことが時代の変化にマッチしていた。このように講義では、「柔よく剛を制す」を切り口にして、柔道とは何か、柔道を通じて何を学ぶのか、という点が明らかにされていった。剣道でもスピードとパワーは大きな影響力をもっている。したがって高齢になれば、高段者といえども、若者のスピードとパワーを最大限用いた剣道に勝つことができない。しかし、若者は高段者に対して、スピードやパワーで勝負しない、という暗黙の文化がある。例えば、通話機能がメインの「携帯電話」から、通話、メール、ネット、ゲームなど多機能の「スマートフォン」になってそれぞれが自分の希望するかかわり方ができるようなったように、また、「きつくつらい持久走」が「楽しいランニング」になって「ランニングのある生活を楽しむ」人が爆発的に増えたように。なお、「きつくつらい持久走」がなくなったわけではない。間口が広がり、それぞれがそれぞれの興味関心で楽しめるカタチを広げていった、というのがポイントである。講師は「なぜ社会人は柔道をしないのか?」という問いから上記の答えが見えてくるという。講義の後半が以下始まる。NPO法人judo3.0は1.0、2.0.3.0というバージョンアップを意味する名称だが、講師が解釈すると、①柔道1.0は、嘉納先生の創った柔道、人格を完成させ、社会を補益する「ための」柔道、②柔道2.0は、チャンピオンスポーツとしての柔道、競って勝つことを楽しむ「ための」の柔道であり、これからはいずれも、「~のための柔道」として、主催者が目的や関わり方を決定し、参加者はその定まったものに参加するお客さんのような存在だった。2016年の時点で、子ども(未就学から大学生)が10万8000人に対し、大人(社会人、指導者・役員)が5万1000人と半分以下である。日本はこれから中高年世代が増えるのに「なぜ大人は柔道をしないのだろうか」。さらに、講師は「社会人」より「指導者・役員」のほうが多いことを指摘した。確かに、「社会人」が2万人であるのに対し、「指導者・役員」が3万2000人と大きく上回っている。昔は、例えば、プロレスの力道山の試合など、勝利したシーンが何度も繰り返し放映されていた。いまは勝利に至るまでのプロセスに関心が集まっており、例えば、メディアは、イチローは結果を出すためのストイックな姿勢、日々の生活などに焦点が当てている。多くの人が「成果」に関心をよせるだけではなく、成果に至るまでの「プロセス」に関心を寄せ、そのプロセスに共感できるか否かがポイントになっている。先ほど競技柔道の悪い側面を指摘したが、当然ながら競技柔道がダメだということを言っているわではない。競技は特に若者に素晴らしい機会を与えるものであり、競技柔道があったからこそ柔道は世界に大きく普及した。これからどうしていけばいいのか。柔道が社会の変化に対応できず人気が無くなったことや、社会人になって継続しない原因について、何となーく、ぼんやりと、わかっていたつもりでしたが、今回の有山先生の講義で、お陰様でストンと腑に落ちることができました。とくに、剣道と柔道の比較については、地元の柔道連盟と剣道連盟の人々を思い浮かべるとビッタリとはまり、単なるパワーやスピード等の競技性の問題ではなく、そもそも楽しみ方の違いが影響していることもお陰様でわかることができました。この点、講師はアカデミックな実態調査を行い、衝撃的な結果となったという。それでは、私たちは、柔道を通じて、ここでいう「柔能く剛を制す」を学んでいるのだろうか?ボルダリング(室内の壁を登る)が人気になったが、競って勝つ、より高くより早く登る、(成果)を求めてやっているというより、ボルダリングがあると「生活」そのものが楽しくなるから、というモチベーションでやっている人が多い。実際の山を登る、岩をよじ登る、というロッククライミングについて、室内で安全に気軽に登ることができる、という機会を作ることで、より多くの人々がクライミングを楽しめるようになった。柔道は、試合で勝つことを目標にしている人が多い。自分が試合に出て勝つか、指導者として子供に勝たせるか、このどちらかである。したがって、歳を重ねて自分が試合で勝てなくなったとき、指導者になって子供を勝たせる、という目標を得られなければ、柔道の魅力を失い、やめていく。他方、剣道は、自分の技がうまくなることをも目標にしている人が多い。勝敗よりもそこまでの技の攻防に魅力を感じている。したがって、歳を重ねても剣道を楽しむことができる。「精力善用・自他共栄」とは、この「柔の理」を用いて効率よく勝ったり対処することであり、この「柔の理」を稽古を通じて身に着け、それを日常生活で「応用」することで円滑な関係・調和ある世界を築こう、ということ。改めて、「なぜ大人は柔道をしないのか?」という問いへの回答を整理しよう。テレビ、マイホーム、高級車など「モノが欲しい」から、満足感、やりがい、達成感など「豊かなココロ」へと求めるものがシフトしていった。この「勝利に向けて邁進する」という指導は、戦後の高度経済成長をした時期に求められる人物像と一致していた。つまり、国際的な経済競争に勝つ、という明確な目標があり、会社・上司から何をやらなければいけないか、が明確に示され、会社員はそのために猛烈に働くこと、残業して土日も休まず働くことが正しいことであり、そのための強い身体と強い精神力が求められていた。したがって、勝利を目指して猛烈に稽古する、という柔道指導は、この時代に求められた人物を育成するうえで役立っていたから、柔道は人気があった。日本は国際的な経済競争に勝つという目標を達成し、高度経済成長を実現、GDPでは世界第2位まで上り詰めた。戦争によって荒廃し「強い日本を取り戻したい」という国民の願いは達成された。この後、日本は明確な目標がない時代に突入していく。正確にいうと、日本全体で一つの目標をもつのではなく、一人ひとりがそれぞれ自ら目標をつくって活動する時代に変化していった。具体的には以下のとおり。このような社会の構造的な変化に対応できないと仕事でもスポーツでも人気がなくなっていく。以下、講師がこの変化に対応した成功事例として示したものが面白い。様々なローカルな文化が混じりあう世界で、自分がいったい誰なのか、アイデンティティの確立が青少年の教育にとって大事なことである。このアイデンティティを確立するうえで大事なことは、自分の属している文化、すなわち、知らず知らずのうちに自らの血肉と化している文化、「ローカル」を理解すること。この自分が属する日本の伝統文化を理解することを通じて、青少年のアイデンティの確立が進む。「既にある目標に向かって素直に一生懸命働く人材」から、「0から1を生み出すような創造的な人材」「自分で目標をつくってそれに向かって行動していく人材」へと社会が求める人材像が変わっていった。したがって、指導者の指示のもとみんなで厳しい稽古をする、という従来の指導は、いま求められる人材を育成することができなくなっていった。②柔道選手の中で比較すると、「剛」を重視するタイプは、競技者、若者、子供のころから柔道を始めた者に多く、「柔」を重視するタイプは、愛好者、高齢者、大人になってから柔道を始めた者に多い。昔は人気があった柔道。その背景には、戦争によって荒廃し「強い日本を取り戻したい」という国民の願いがあった。オリンピックで活躍する柔道選手はその国民の願いを一身に受けた存在であり、「ザ・日本」、日本そのものを象徴していた。したがって柔道選手の敗北は日本の敗北となり、金メダルをとって当たり前、負けることが許されない存在となった。このような背景があったことから、日本の柔道は、勝つこと、強いことがもっとも重要なミッションとなり、尊敬される人とは勝った人、勝つことがとにかく正しい、というようになっていった。「押したら引く、引かれたら押す」や「陰と陽のように対立する概念を組み合わせて調和のある世界をつくろう」というのは、この世界にある様々な考え方や世界観の一つである。当然ながらこれと異なり、「強い力で押されたら、それ以上に強い力で押し返すべき」という考え方、対立する概念を調和させるのではなく「悪を一掃し完全なる善なる世界を創ろう」的な世界観がある。タイムを競う、という一つの目的だけではなく、走るというプロセスを、それぞれの人がそれぞれの好きな方法で楽しむことができるようになった。このように社会の変化に対応したからこそマラソン人口が増えていった。飲み会のとき、柔道家は試合の結果について、誰と誰が勝負してどうだったか、どこが強いか、という話で盛り上がってる。他方、剣道家は技の話、相手との駆け引きの話で盛り上がっている。しかし、これからの柔道、③柔道3.0は、それぞれの参加者がそれぞれの目的、関わり方、意味を自分で決めることができる柔道、「柔道のある生活」を生み出す「場としての柔道」を作っていく必要がある。昔のアイドルは完成された存在で、完成された歌を観たり聞いたりするような存在だった。しかし「会いに行けるアイドル」のAKBのように、アイドルと身近に接することができ、ファンは普通の女性がアイドルに成長する「プロセス」にも参加できるようになった。アイドルになるプロセスをファンがそれぞれのかかわり方で楽しめるようになったことから人気が出た。調査の内容は、柔道選手、レスリング選手、一般人、古流の柔術修行者を対象に、(1)相手の気配を読んで、相手と逆の動き、緩・急、動・静、を使い分けるような状況判断をしているか、(2)「かわす」「そらす」など、衝突を避ける具体的な動きをしているか、について、20の項目によってアンケートをとるもの。その結果、以下が示されたという。稽古を通じて人間性を高める、すなわち、修行→心を変える(道徳性を高める)、というよりも、修行によって、「柔の理」による行動様式を覚え、「身の処し方」が変わることによって、心が変わる、というもの。柔道教育は稽古を通じてある特定の考え方や行動様式を覚え、それを生活全般に応用できるようにする、という点で、スポーツ教育と違いがある。以上、三つの問いが示されたが、誰しもが「なぜ柔道は人気がなくなったのだろうか?」「なぜ大人は柔道をしないのだろうか」「なぜ指導者・役員が多いのか?」という問いへの答えを知りたいと思うのではないだろうか。講義ではドラマティックに一つの解(仮説)が示されていった。生涯スポーツ・生涯柔道は、みんなで競技スポーツをしようという意味ではない。それぞれのライフスタイル、年齢、性別、体力、興味に応じたカタチのスポーツ・柔道を作っていこう、ということである。この点、講師に質問したところ、現在、研究中であるということだったが、大きく勇気づけられたのは、「何もゼロから新しいタイプの柔道を創ろうという話ではない。昔の柔道はそれを持っていたことを思い出せば道が開けてくるのではないか」という言葉だった。これまで話題にしてきた「技の巧拙」の柔道のほか、NPO法人judo3.0が推進している、柔道を通じて文化や言語、価値観が異なる人々とつながっていく教育環境づくりは、柔道の楽しみ方を広げ、「柔道のある生活」を豊かにするものである。しかし、グローバルな教育としての柔道を考えるとき、以下の点に自覚的でなければならない。昔は「持久走」といえば「きつい、つらい、やりたくない」と人気のない種目だった。しかし、いま「ランニング」を楽しむ人は増えて、例えば、東京マラソンのように大人気の大会もある。これは、持久走のタイム(成果)を競う、だけの世界から、走っている「プロセス」そのものも楽しめる(ランニングのかわいいファッション、かっこいいシューズ、人との出会い、旅としてマラソン大会への参加など)ようになったから。料理の美味しいか否か(成果)だけではなく、料理の「インスタ映え」や、口コミのサイトで評価される、店員さんの態度、お店の雰囲気などのように、食事をする「プロセス」を楽しめるか、という視点で、料理店が評価されるようになっており、この変化に対応した飲食店は人気店になっている。したがって、パワーやスピードが衰える高齢者は柔道を続けることが難しい。したがって、大人が柔道をしない理由は、技の巧拙を楽しめない環境にあるからであり、もし柔道家が、剣道家と同様に、「柔の理」の技の巧拙を楽しめるようになると、歳を重ねても柔道を楽しめるようになり、大人が柔道をするようになるのではないか。「柔(やわら)」とは、老子(剛に対する柔の絶対的優位を説く)や易(剛柔一体を説く)、三略(剛と柔を混用する)のように中国で生まれた考え方で、その背後には、「陰と陽のように対立する概念を組み合わせて調和のある世界をつくろう」という考えがある。柔道の中にある「柔の理」は日本の文化、「ローカル」なものである。ますますグローバル化する世界において、柔道を通じて自分の中にある日本の伝統文化を理解し、アイデンティティの確立を促すことはますます重要になっていく。それでは、具体的に、講義で示された剣道のように、大人でも生涯楽しむことができる「柔の理」「技の巧拙」に重点をおいた柔道スタイルをどのようにつくっていったらいいのだろうか。どのようなルールや教材、稽古方法があったらいいのだろうか。あっという間に後半の講義1時間が経過したが、最後に改めて、「なぜ柔道は年を取るとできなくなるのか」「なぜ柔道の人気がなくなっていったのか」という問いについて、これからどうしたらいいのか、講義で学んだことを以下の3点にまとめる。すなわち、相手の気配を読んで、相手と逆の動き、緩・急、動・静、を使い分けるような状況判断して、それを利用した動きするなどは、先にふれた「柔能く剛を制す」「柔の理」の技を楽しんでいる。だから高齢者でも剣道を続けて楽しむことができる。後半の講義は「「柔よく剛を制す」とはどのような意味でしょうか?」という問いから始まった。女性が男性をやっつける、とか、小さい人が大きい人に勝つこと、でしょうか。それとも、弱い力で強い力を制御する、とか、力任せの攻撃を上手にかわすことでしょうか。これからはいずれも結果に過ぎない。大きい人や力が強い人が、小さい人や力の弱い人を相手に「柔能く剛を制す」をできないのか?と言われたら違うでしょう。では「柔よく剛を制す」とは何なのか?柔道は試合に勝ったら昇段できる。他方、剣道は試合に負けても技が優れていたら昇段できる。③日本から世界に輸出した柔道の大事な点はこの「柔の理」であったと思われるが、「柔の理」を用いた技が使われなくなっており、日本でその文化が失われようとしている。日本はこれから何を世界に広めようとするのか、広める価値のあるものがなくなってしまう。技の駆け引き、技のうまさ、気配の読み合いなどで勝負する、という暗黙の文化があり、このような勝負の場合、高齢者のほうがうまい。大人の剣道家はそこを楽しんでいる。他方、柔道にはそのような文化はあまり見られない。少年団では、子どもたちが継続して柔道を楽しんでくれるよう、いろいろメニューをつくって試してもいますが、まだまだ足りないなぁ。。。と思っていました。今回の講義では、今後の活動へのヒントをたくさんいただいたような気がします。柔道の楽しみ方を転換させて、社会人経験者を呼び戻せないかなぁ、と思ったり、講義で触れられた「柔道のある生活」を楽しむ家族をもっと増やせないか、あれこれ考えてみたいと思います。本当にありがとうございました!」どちらがいい、悪い、の問題ではなく、自分たちが学んでいるものが何か、柔道を通じて学ぶべきものは何か、を理解し、それを本当に学んでいるのか、という視点をもつことが大事である。この「柔」のコンセプトを戦場に当てはめたものが「柔の理」である。充実した力同士が正面衝突することを避け、臨機応変に変化することによって効率よく勝とうとする戦い方。 「緩・急」、「動・静」、「押す・引く」など、対立する動きを組み合わせて攻防を組み立てる。①「一本をとる、正しい美しい日本の柔道を世界に」というとき、「柔よく剛を制す」や「柔の理」をさしていたと思われるが、そもそもの日本でできているとは言い難い状況だった。以上、剣道と柔道を比較した結果、競技スポーツとして発展した柔道では試合での勝敗が重視され、競技スポーツと距離を置いた剣道では技がうまいかどうかが重視されている、ということが分かった。ここで講義の前半が終了。あっという間の一時間であったが、ここまでくると次が聞きたくでしょうがない。柔道の人気がなくなった原因はわかった。ではどうしたらいいのだろうか?柔道は大会のベスト4以上のチームから選ばれることが多いが、剣道は1回戦で負けたチームからも選ばれる。講義は、2003から2016年までの柔道の登録人口のグラフを示され、「何が読み取れますか?」という問いかけからはじまった。兵庫教育大学准教授。日本の運動文化としての武道を研究し、運動文化としての体育の学習内容の再構成や指導教具の開発などを行う。②「精力善用・自他共栄」とは稽古で「柔の理」を身につけ、それを日常生活に「応用」することであったが、稽古で「柔の理」が身についていないのであればそれを日常生活に「応用」できない。日本の柔道家は「精力善用・自他共栄」を身につけているとは言えない状況だった。スポーツやアスリートも同様、「耐え忍んで、汗と涙にまみれながら、猛烈に練習をしてメダルを手に入れる」という競技には、選手や部員、ファンが集まらなくなってきた。講義の前半で話したことを思い出してほしい。社会は大きく変化し、成果だけではなく、成果に至る「プロセス」をいかに楽しめるか、という点が重点が移ってきた。したがって、先に挙げた成功事例のように、柔道もまた、青少年のしつけとしての柔道、アスリートとしての柔道だけではなく、それぞれがそれぞれの楽しめるような柔道に変化していく必要があるということである。その一つとして、剣道と同じく、「柔の理」「柔能く剛を制す」の技の巧拙を楽しむ柔道がある。③柔道を長く修行したり、段位が上がっても、「柔」を重視するように変化するわけではない。修行年数と段位は「柔」の習得と関係がなかった。①古流柔術修行者は「柔の理」を重視していたが、柔道選手は、一般人、レスリング選手と同じで「柔の理」をそれほど重視していない。「グローバル」とは「ローカル」の集積である。「グローバル」には実体がなく、ローカルと異なる幸せな世界が別にあるわけではない。グローバルな交流とは自分とは異なるローカルな世界に行くことであり、他人の領域に踏み込むものである。したがって、直ちに歓迎されているわけではない。だからこそjudo3.0のような中間団体が介入し、調整をして、相互に成長をもたらすプログラムをつくっていくことが必要となる。次に、講師がもう一つ指摘したのは大人が少ないという指摘だった。

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