昨日12月4日に東京・日本武道館にて「乃木坂46 若月佑美 卒業セレモニー」の様子。(写真提供:ソニー・ミュージックレコーズ)大きなサイズで見る(全15件)2011年に1期生として乃木坂46に加入した若月は、3rdシングル「走れ!Bicycle」から最新シングル「帰り道は遠回りしたくなる」まで20作連続で選抜メンバー入りしてグループを牽引。数多くの舞台に出演したり、2012年から7年連続で「二科展」に入選したりと、女優やデザイナーとしても才能を発揮してきた。若月がセットリストを考案した昨日の公演では会場に約1万人、ライブビューイングが実施された全国63館の映画館に約2万5万人のファンが集まり、彼女のアイドルとしての最後の勇姿を見届けた。「乃木坂46 若月佑美 卒業セレモニー」の様子。(写真提供:ソニー・ミュージックレコーズ)開演前には若月が率いる“若様軍団”の山下美月、阪口珠美、梅澤美波が影ナレを担当。山下はすでに号泣し、軍団長へのあふれんばかりの愛を露わにしていた。会場が青のペンライトの光一色で染まる中、若月はダンサーたちによるオープニングアクトを経てステージに登場。高い声で「若月ロボット、起動します!」と発してコミカルなロボットダンスを披露したあと、クールに「武道館、いくぞ」と呼びかけて会場を沸かせた。スクリーンには満月が映し出され、ステージに全員そろった乃木坂46は卒業メンバーの伊藤万理華、深川麻衣と共に若月がフロントポジションを務めたナンバー「狼に口笛を」を1曲目にパフォーマンス。続けて「音が出ないギター」で会場を盛り上げた。若月の「卒業セレモニーと言いつつ、年末でございますのでみんなでワイワイ楽しく、まったりしながらやるのもいいんじゃないかなと思って」という言葉をきっかけにステージ上のソファーに腰掛けたメンバーは、高山一実の司会のもとトークを展開。若月は「私ってキャラ渋滞起こしてるじゃない? 7年間でいろんなキャラクターが付いてきちゃって。それも込みで私らしくできたらいいかなって」と本公演が卒業ライブではなく、卒業セレモニーと銘打たれた理由を説明し、白石麻衣はそんな彼女を「ちょっとほてった体と滴る汗、最高にカッコいい!」と絶賛していた。「告白の順番」を歌う“女子校カルテット”。(写真提供:ソニー・ミュージックレコーズ)その後は若月による「私が卒業前にやっておきたい曲 BEST5」と題した企画がスタートし、カウントダウン形式でライブが進行していく。まず若月はメンバーから付き合っていると噂されるほど仲のよい桜井玲香と「まあいいか?」をデュエット。観客にいちゃつく姿を見せつけるも、最後に「玲香、7年間ありがとう。幸せになれよ!」と桜井を振っていた。さらに最新シングル「帰り道は遠回りしたくなる」より、自身と同じく女子校出身の桜井、秋元真夏、中田花奈と結成した“女子校カルテット”の楽曲「告白の順番」を初披露した若月は、曲の終わりにユニットからの脱退を表明。“女子校カルテット”から“女子校トリオ”へ改名を余儀なくされた3人は「告白の順番」のミュージックビデオの撮影を振り返り、秋元はそのときに彼女の卒業を察して号泣したエピソードを明かした。ステージにそっと箸を置く若月佑美。(写真提供:ソニー・ミュージックレコーズ)コーナーの中盤では若月が「研究生だった2期生が踊る姿を見て、『こうやって新しい時代が築かれるんだろうな』と喜びを感じて、ずっと心に残っている曲です」と“卒業前に聴いておきたい曲”をリクエストし、2期生の伊藤純奈、佐々木琴子、鈴木絢音、寺田蘭世、山崎怜奈、渡辺みり愛が「ボーダー」をパフォーマンス。感極まって涙を流す伊藤純奈を見て、若月は「みんなあの頃と踊り方が変わってて、プロなんですよ。カッコいいなあ」と6人を褒め称えた。再びライブはランキング企画に移り、若月は“若様軍団”の山下、阪口、梅澤と「失恋お掃除人」を歌ったのち、手に持った箸と会話する持ちネタ“箸くん”を披露。“箸くん”になりきって「箸は離れ離れになってから何かをつかむことができるんだ」という名言を残し、映画「戦場のメリークリスマス」のメインテーマが流れる中、箸をステージにそっと置いて立ち去るという謎の演出を繰り広げた。西野七瀬(右)に体を寄せる若月佑美(左)。(写真提供:ソニー・ミュージックレコーズ)続いて若月は、樋口日奈と伊藤純奈演じる“イイ女”を従えて「低体温のキス」を披露。高山に薔薇をプレゼントしたり、ステージ中央に用意された椅子にカッコつけながら座ったりしたあと、「この日で男前卒業します……だって女の子だもん!」と“男前”からの卒業を宣言した。ここまで笑いにあふれるステージを展開してきた若月だったが、ランキング企画のラストには桜井、西野七瀬とのユニット曲「Rewindあの日」を“卒業前にやっておきたい曲”の第1位として切なげな表情で歌唱。「大事な曲として卒業後もいっぱい聴きます」と同曲への思いを感慨深げに語っていた。そして3期生の久保史緒里らがファン目線で若月への愛を語るトークを挟み、乃木坂46は「会いたかったかもしれない」「ガールズルール」「ロマンティックいか焼き」「制服のマネキン」をノンストップで熱演。観客をヒートアップさせ、「帰り道は遠回りしたくなる」でライブ本編を締めくくった。ファンへの手紙を読み上げる若月佑美。(写真提供:ソニー・ミュージックレコーズ)アンコールでは約7年間、2658日におよんだ乃木坂46での活動をまとめた映像の上映後に、黒いドレスに身を包んだ若月が1人でステージに現れ、ファンへ向けた手紙を読み上げる。今後女優として活動していく彼女は「初期の頃から将来の夢を聞かれてずっと答えていたものがあります。それは女優さんとか、そういう職業についてではなくて、誰かの人生にいい影響に与えられる人になるという不思議な夢でした」「みんなの『元気もらったよ』というひと言だけでもすごくうれしくなります。だから、私はみんなに『ありがとう』と言ってくれてありがとうと伝えたいです。みんなが私の原動力でした」と話し、「ファンの方最高! メンバーも最高! スタッフさんも最高! つまり乃木坂って最高! こんなアイドルを愛してくれてありがとうございました」と晴れやかな笑顔を見せた。若月佑美(右)に花を渡され涙する桜井玲香(左)。(写真提供:ソニー・ミュージックレコーズ)再びステージにそろい立った乃木坂46は、肩を寄せ合いながら「失いたくないから」を歌唱。曲中には、若月が涙を流すメンバーたちに「ありがとう」という言葉と共に一輪の花を渡していった。ラストナンバーの「ダンケシェーン」では「今までありがとう」という歌詞が日本武道館に響きわたり、「やっぱ乃木坂だなー!」と大声で叫んだ若月は銀テープが降り注いだ客席に向かって「皆さんが応援してくださって、メンバーが助けてくれて、スタッフさんが協力してくれて今日笑顔で終わることができたと思います。もう思い残すことはありません。本当に本当に幸せなアイドル人生でした。これから1人の若月佑美としてがんばっていきます」と力強く挨拶。最後にメンバーが「やっぱ若月だなー!」と叫び、ファンが「だなー!」と続けると彼女は涙を堪える様子を見せつつ、生声でお礼を述べて自身の卒業セレモニーの幕を閉じた。この記事の画像(全15件)SE.
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